3.大脳皮質視覚野の位置関係
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3.大脳皮質視覚野の位置関係
下図は、脳学の門外漢が、視覚野領域のイメージ作りのため個人的に作成したものです。改変も含め図の利用は自由ですが、図の学問的正確性は保証できません。
(間違いをご指摘いただければ可能な限り訂正に努めます)→こちらのトピックへ (2015.01.16ver→2015.02.03ver→2015.04.21ver)
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*1 "MST野細胞集団の活動プロフィルによるvisual flowおよび その運動残効認知の情報表現"大野 裕史ほか(2002)
「MST 野(Medial Superior Temporal Area)は,
自己運動で生じる広視野運動(visual flow)を専門に分析する領野である」(略)
「MST 野に直接神経投射を送るMT野(Middle Temporal Area)も視覚的運動を専門に分析する領野(略)
視野の局所的な運動を分析していることから,MST 野の細胞はMT 野で分析された局所運動情報を統合して
さまざまな種類の自己運動で生じる特徴的なvisual flow を検出する特性を獲得するという統合モデルが提案されている」
*2 "ヒトとサルにおける頭頂間溝の機能的組織化 LIP"Grefkes C (2005)和訳:ajibushisyakekko
参考
・ 「大脳視覚野の色情報処理機構と色アウェアネスに関する研究」前田 青広 2011 図2-3
・ 「モノの背後を見る脳の仕組みを解明」番 浩志,山本 洋紀,花川 隆,福山 秀直,江島 義道(英語論文)PDF 2013(2014公開)京都大学プレスリリース Figure 2
・ 「輪郭錯視事態におけるヒト視覚野の活動-fMRI研究-]電子情報通信学会 HIP研究会 2003.05.09
・ fMRI 4 Newbies 'Retinotopic and Early Visual Areas' (図多数) 特にこの図
・ 「脳と心:認知神経科学入門 第2章:感覚・知覚」"京都大学名誉教授 前慶應義塾大学教授 小嶋 祥三のホームページ"より
・ 「hMT+をMTとMSTに分離する」
・ 「もうひとつの視覚」メルヴィン・グッデイル/デビッド・ミルナー(カラー図版7) (新曜社)
他
※視覚研究は現在進行形のジャンルで(特にfMRIの出現によりヒトで研究できるようになったため)、昨日今日の独学門外漢(日本語オンリー)には追いづらい状態です。上記の素朴な図に落とし込むためには更なる勉強が必要なようです。
とりあえず新しい手法による視覚領域図を参考までに掲げておきます。-( 『Voxel-wise modeling and Decoding(VWMD)』 Jack Gallant University of California at Berkeleyより)
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この論文の執筆者の一人、西本伸志氏のココの「14.」をクリックすると同様の図が見られます(こちらにはTPJなども記してあります)。
この図は脳の展開図で、外側面を中心にして、上に後頭葉背内側、頭頂葉/前頭葉の内側面、下に後頭葉腹内側、側頭葉内側面、があるようです。
正確な展開のされ方はココにある動画の4:00あたりでわかりやすく見ることができます。
・OFA(後頭顔領域(occipital face area)-V4下部の前方。「OFAは顔刺激に早い潜時で反応する領域で、空間配置よりも部品に鋭敏」
もうひとつ最近発見された顔反応領域:"fSTS";上側頭溝顔選択的領域(face selective region of the superior temporal sulcus,)はこの図では同定されていないが、
上側頭溝(superior temporal sulcus:STS)はEBAの近辺に記載。(前掲_小嶋祥三サイト 『脳と心:認知神経科学入門 第2章:感覚・知覚』(PDF)(2014))
・VO(ventral occipital 、腹側後頭部 「色やオブジェクト刺激に優先的に応答」2009:google翻訳) : VO野全体に関する日本語解説はまだ見つけてませんが、
VO-2が物の光沢知覚と関係している、という論文を日本の研究グループが昨年発表しています(「光沢知覚に関わる脳部位を世界で初めて特定」NICT.2014。
・EBA(Extrastriate(線条体外) Body Area) : ボディパーツに特異に反応する部位。身体に特異的に反応する領域はもう一つ
FBA(fusiform body area: 紡錘状回身体領域(私訳))がある。(位置関係はコチラとかコチラ。 詳細は前出の小嶋祥三サイトのpdf。
・TOS(Transverse Occipital Sulcus ) :音楽の「五線譜の解読に特異的な部分」(言語と音楽の機能画像_中田力(2002:季刊「生命誌」34)JT生命誌研究館)
(間違いをご指摘いただければ可能な限り訂正に努めます)→こちらのトピックへ (2015.01.16ver→2015.02.03ver→2015.04.21ver)
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*1 "MST野細胞集団の活動プロフィルによるvisual flowおよび その運動残効認知の情報表現"大野 裕史ほか(2002)
「MST 野(Medial Superior Temporal Area)は,
自己運動で生じる広視野運動(visual flow)を専門に分析する領野である」(略)
「MST 野に直接神経投射を送るMT野(Middle Temporal Area)も視覚的運動を専門に分析する領野(略)
視野の局所的な運動を分析していることから,MST 野の細胞はMT 野で分析された局所運動情報を統合して
さまざまな種類の自己運動で生じる特徴的なvisual flow を検出する特性を獲得するという統合モデルが提案されている」
*2 "ヒトとサルにおける頭頂間溝の機能的組織化 LIP"Grefkes C (2005)和訳:ajibushisyakekko
参考
・ 「大脳視覚野の色情報処理機構と色アウェアネスに関する研究」前田 青広 2011 図2-3
・ 「モノの背後を見る脳の仕組みを解明」番 浩志,山本 洋紀,花川 隆,福山 秀直,江島 義道(英語論文)PDF 2013(2014公開)京都大学プレスリリース Figure 2
・ 「輪郭錯視事態におけるヒト視覚野の活動-fMRI研究-]電子情報通信学会 HIP研究会 2003.05.09
・ fMRI 4 Newbies 'Retinotopic and Early Visual Areas' (図多数) 特にこの図
・ 「脳と心:認知神経科学入門 第2章:感覚・知覚」"京都大学名誉教授 前慶應義塾大学教授 小嶋 祥三のホームページ"より
・ 「hMT+をMTとMSTに分離する」
・ 「もうひとつの視覚」メルヴィン・グッデイル/デビッド・ミルナー(カラー図版7) (新曜社)
他
※視覚研究は現在進行形のジャンルで(特にfMRIの出現によりヒトで研究できるようになったため)、昨日今日の独学門外漢(日本語オンリー)には追いづらい状態です。上記の素朴な図に落とし込むためには更なる勉強が必要なようです。
とりあえず新しい手法による視覚領域図を参考までに掲げておきます。-( 『Voxel-wise modeling and Decoding(VWMD)』 Jack Gallant University of California at Berkeleyより)
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この論文の執筆者の一人、西本伸志氏のココの「14.」をクリックすると同様の図が見られます(こちらにはTPJなども記してあります)。
この図は脳の展開図で、外側面を中心にして、上に後頭葉背内側、頭頂葉/前頭葉の内側面、下に後頭葉腹内側、側頭葉内側面、があるようです。
正確な展開のされ方はココにある動画の4:00あたりでわかりやすく見ることができます。
・OFA(後頭顔領域(occipital face area)-V4下部の前方。「OFAは顔刺激に早い潜時で反応する領域で、空間配置よりも部品に鋭敏」
もうひとつ最近発見された顔反応領域:"fSTS";上側頭溝顔選択的領域(face selective region of the superior temporal sulcus,)はこの図では同定されていないが、
上側頭溝(superior temporal sulcus:STS)はEBAの近辺に記載。(前掲_小嶋祥三サイト 『脳と心:認知神経科学入門 第2章:感覚・知覚』(PDF)(2014))
・VO(ventral occipital 、腹側後頭部 「色やオブジェクト刺激に優先的に応答」2009:google翻訳) : VO野全体に関する日本語解説はまだ見つけてませんが、
VO-2が物の光沢知覚と関係している、という論文を日本の研究グループが昨年発表しています(「光沢知覚に関わる脳部位を世界で初めて特定」NICT.2014。
・EBA(Extrastriate(線条体外) Body Area) : ボディパーツに特異に反応する部位。身体に特異的に反応する領域はもう一つ
FBA(fusiform body area: 紡錘状回身体領域(私訳))がある。(位置関係はコチラとかコチラ。 詳細は前出の小嶋祥三サイトのpdf。
・TOS(Transverse Occipital Sulcus ) :音楽の「五線譜の解読に特異的な部分」(言語と音楽の機能画像_中田力(2002:季刊「生命誌」34)JT生命誌研究館)
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